しばらく後を追うと、お昼休みにも行った図書室へ辿り着いた。 ドアの近くまで行くと、中から悠くんの声。ともう一人。男の人の声。廊下にいても聞こえるくらい大きな声で話している。 「悠兄、これ、一昨日言ってた資料。どこにしまえばいい?」…悠兄?これは悠くんのことだろうか…… ドアをノックするとドアが開く。 「はーいっ…って涼と…音和ちゃん?」