ーーラウンジを後にして前を歩く高瀬くんに「どこに行くんですか?」と聞くと「図書館」と一言返ってきた。 高瀬くんは歩くのが早めで私は小走りでついて行った。 図書館は職員室のある館の隣にある。 コンコンーー 「はい」 悠くんの声だ… 「高瀬です。」 「どうぞ」 「失礼します」 「今日はコレをよろし…音和⁉︎」 視線をこちらに移した悠くんは私がいることに気づく。