褒めてもらって嬉しそうな声色。
だけど困ったように笑うその表情はどこか哀しそうな、、寂しそうな印象を与える。
一体彼女に何があったのだろうか……
「美朝も料理頑張りなさい?」
その言葉に皆が笑う。
「そうだよ。時希のためにも料理頑張れよ。」
と伊月が言うと花村さんは頭にクエスチョンマークを浮かべた。
「付き合ってるのよ。時希と美朝。」
冬結が説明すると明るい声が返ってきた。
「え!そうだったのね!」
「そそ。もう2年になるよ。」
「そっか…なんか素敵ね?」
「そうかなぁ…」
……正直、俺には恋だの愛だの、よく分からない。