お昼休みを知らせるチャイムが鳴り、クラス中が賑やかになる。
どこで食べよう……
そんなことを考えていると
「私たち、いつも一緒に食べてるの。音和も一緒にどうかしら?」
と冬結ちゃんが声をかけてくれた。
“私たち”というのは冬結ちゃん、時希くん、美朝ちゃん、林田くん、高瀬くんの事だろう。
「………いいの?」
「もっちろん!あたし、音和のこともっと知りたいし!」
「……。」
「音和…?大丈夫?」
「え…?」
そう言うと美朝ちゃんがタオルを出し私の頬に当てた。
「涙出てる。」
言われて頬に触れてみる
「あれ……?」
「調子でも悪い?」
「だ、大丈夫!…ごめんなさい…。」

