「なんでっ! 俺にも教えてー!!! 」
「昌斗先輩は鈍感だから多分無理ですね」
「え……涼、もしかして、俺っ⁉︎ 」
「……なわけないじゃないですか」

賑やかな声が聞こえるけど、なんだか深い穴に落ちたような……そんな感覚。

「あの……私、お部屋に戻ります」

私はそれだけ残して小走りで2階のお部屋に戻った。