「高校の入口はここから遅くても10分くらい。その先に大学がある。だから心配しなくても大丈夫。」 ここの学園内に来たのは初めてで、どこに何があるのかも分からなければ、敷地がどのくらいあるのかも分からない。 悠くんと和ちゃんに案内してもらって高校の正面門に到着した。門には“第20回中等部・高等部入学式”と書いてある。 「ここからは俺の友人が案内してくれるから。」 そう言った悠くんの顔を見ると 「大丈夫、優しい人だから。」 と答えてくれた。