恋日和〜春〜






「音和、着いたよ。」
教えてくれたのは和ちゃん。
「ほ、ほんとっ⁉︎」
緊張で心臓の音が煩い。
ドクドクドクーーー
「悠くん、和ちゃん…!お願いっ!手、握って欲しい…」
「「いいよ」」
そう言って私の左手を悠くん、右手を和ちゃんが握ってくれた。幼い頃からこれをやってもらうと落ち着ける。
「ありがとう。」


「ここは学園内全体の駐車場なんだ。」
「そうなのね。」
だから駐車場だけでこんなに広いんだ…