「……音?」
医学コーナーに険しい顔をした涼が来た。
「涼、どうしたの?」
「いや……そろそろ帰ろうかと思ったんだけど」
「あ、もうそんな時間? 悠くんのところ行ってきてもいい? 」
「あぁ」


悠くんのところへ行き、帰りのことを話す。
「今日、放課後にちょこっとだけ生徒会の集まりがあるのだけど……悠くん飲み会でしょう?だから先に帰ってていいよ?」
「ちょこっとってどのくらい?」
「涼に聞いたら30分くらいって」
「あー……じゃあ和と一緒に電車で帰れる?」
「うん」
「ごめんな、じゃ、よろしく」
涼と大希先輩は向こうでなにかお話しているみたい。
「涼、大希!あと5分で予鈴鳴るよ!」
悠くんが大きな声で言うと、大希先輩が戻ってきた。