しばらく公園を散策した後、芝生広場でお昼を食べることになった。
お重は途中で自分で持つと言ったのだけど、涼がずっと持っていてくれた。
「涼、お重ありがとう」
「あぁ」
「音和、すごい量作ってきたのね」
「みんなどのくらい食べるか分からなくて……」
お重を開けると、みんなは目を点にした。
「どうしたの……?」
「これ、みんな音和が作ったの???」
「うん」
「やっぱすごいわ。音和。」
「え……?」
「この量を一人でって……すごい!凝ってるし!」
「あ、でも準備は昨日の夜からやっていたし、そんな大変じゃなかったよ?むしろ楽しかったよ?」
「そうだとしても、すごいよ」
こんなに“すごい”と言われるとは思ってもいなかった……
「……ありがとう」
「さ、食べよー!」
みんなでいただきますをして、わいわい楽しいランチタイムはいつのまにか終わっていた。
お弁当はきれいになくなって、嬉しい気持ちになった。

