恋日和〜春〜






ーーー「終点〜羽咲〜羽咲〜」
30分ほどのバスに揺られていると、羽咲駅に着いた。
えっと……羽咲の東口のケーキ屋さん….
悠くんと和ちゃんに教えてもらった通り、進んで行く。
すると、ケーキ屋さん近くの柱に寄っ掛かる涼の姿が。
何だか緊張して声をかけられずにいると、涼がこちらに気付き、側に来た。
「……音?」
「涼っ….!」
「何で声かけなかった」
「……何でかな」
「まぁいいけど。……それ」
そう言って風呂敷に包まれたお重に目をやった。
「あ、これね、お昼ご飯だよ」
「……すごい量だな」
「みんなどれくらい食べるのか分からなくって」
「….持つ」
そう言って風呂敷に手をかけた。
「お、重いよっ?」
「……そんな柔じゃないんだけど」
手にかかっていたお重の重みはなくなっていた。