（ほんと、真奈はずるいなぁ
可愛いし可愛いし可愛いし。
1日の疲れも無くなるほど
癒されちゃう）
私はそんなことを思いながら
白菜を切り豚肉を切り鍋の中に入れた。
（でも…ほんとに玉原夏あったことあるような気がするなぁ…）

「おねいちゃん！おなべ！」
「え？」
今にも溢れてしまいそうな
泡が立っていた

「おねいちゃんどうしたの？
ぼーっとして」
「ん？なんでもないよ」
「あ、そーだ、おねいちゃん、
好きってどんなの？」
げっ…したことのない恋を
妹に話すとは…
「んーとね、真奈はおねいちゃんのこと
嫌い？好き？」
「好き！大好き！」
「そんなかんじだよ」
「そうなんだぁ〜」

好きって説明するの難しいな〜

私はそう思い、
鍋にうどんと味噌を入れた。

「真奈、できたよ。」
「うわぁ！美味しそう！
いっただきまーす！」
嬉しそうな顔で真奈が食べる。
（あ、そーいや真奈って悩みとかあるのかなぁ？）

私は妹に聞きたいことがたくさんある。
両親のことをどう思ってるのか
寂しくないのか
そんなことをたくさん聞きたい
けど私には聞く勇気がない。

「おねいちゃん、ぼーっとして食べてたら、まながたべるよ？」
「あ、嫌だから早く食べる笑」