私とあなたと妹と。

廊下を歩いていると
1人の男子が
「よーお、誘拐犯ちゃん♩」
「なんですか。」
「こんなことするなんて
親の顔が見てみたいなぁ〜。」
「そうですか。」

両親がいないことは
美加と先生しか知らない。

私はその男子が邪魔だったので

「どいて。授業に遅れる。」
「え?無視ですかぁ?」

私は無視して歩いた。

「てめえさ、
誘拐犯のくせになんかうぜーんだよ。
殴られたいのか?あ?」

それも無視して歩いた。

すると、
「俺、一発殴ってくるわ。」
といい、
厨二病炸裂パンチが飛んできた。

私はそのパンチを
かわし、次の授業へと急いだ。

「…あいつ。懲らしめてやる」

私は教室に行くまで考えた。

もし、
真奈の身に何かあったらどうしよう

真奈を怖い目に合わせたくない

真奈がいなくなっちゃったらどうしよう

なんで私は
こんな目に遭わなくちゃいけないのか

数々の疑問が頭を駆け巡る。


私は教室に着くと
自分の席に着き、
次の授業の用意をした。