「めんどくさい」それが私の朝起きたら言う一言だった。
私は、朝が嫌いだ。なぜなら義母に会わなきゃいけないからだ。
義母とは父親が私が12の時に結婚した再婚相手だ。私に当たりが強く私はよく強がって泣くのを耐えていた。泣くのは嫌いだから…
「起きなさい!」と義母の怒鳴り声が聞こえた。私は返事を返し義母と父の待つ居間へ向かった。
「おはようございます」と私が言うと
父は「おっ、おきたな~おはよう」義母も私に「おはよう」と父といるときは優しい母を装ってるようだ。
私は、朝ごはんを食べると玄関へ向かい学校へ行こうとした。すると、父が「行ってらっしゃい」と私は「いってきます」それが日常だった。でも今日はなんか違った。
父が何か嘘をついてるような気がした。また、私も嘘をついていた…

私は、学校へ行くことがそんなに辛くはなかった。仲のよい友達も何人かいるし、趣味も会う。
「おーい!」と大きな声が聞こえると、息を切らしてこちらに向かってくる人影が見えた。私はすぐにわかった。友達だと思ってる「悠莉(ゆうり)」だ。勢いよく走ってきた悠莉は私に「おはよう」と満面の笑みで言ってきた。私もクスっと笑いながら「おはよう」と返事をした。この光景がいつもだった。
悠莉とは、クラスのリーダー的な存在でいつも皆の前に出て言いたいことを言ってくれる心優しい子だ。そんな子が私と仲良くなった理由が全くわからなかった。でも、この光景が毎日見れることは小さな幸せかもしれない。
そんな、悠莉の顔が父の顔と重なってみえた。何か嘘をついてるような、私の気のせいなのに私もまた、同じく嘘をついていた。
そんなことを思いながら歩いてると学校に着いた。小さな疑問を残しながら。

学校に着いたら、思うことがある普通の学校だと。朝の笑い声が聞こえそして隣には友達、教室にはいつも馬鹿やっている男子それを、横で見て、クスクス笑う子そして、クラスで虐められてる子に虐めてる子だ。普通だ、普通の日常だった。でも、やっぱり変だ…
「おい、やめろよ!」と怒鳴り声が聞こえたクラスの偽善者と言われてる敦(あつし)だ。どうやら彼は、虐められてる一郎(いちろう)を助けようとしていた。これも、朝の毎回の行事だ。「虐めなんてなくなんないのに!」って叫んでやりたい…
私って最低だろうかそれとも世の中が悪いのだろうか。私にはまったく分からなかった…
朝の鐘がなったのはそれから10分後のことだ