「そして最優秀デザイナーは… 橘 ツトムさん!!」 ―え……? 会場の客席に座っていた私達は二人で顔を見合わせる。 今…何て言った? 「橘 ツトムさん!どうぞステージまで上がってきてください!」 橘さんはポカーンとした顔をして動くことが出来ない。 「おいっ!ツトム!お前呼ばれてんぞ!」 後ろのほうから橘さんの友達らしき人が声をかける。 そして会場からは盛大な拍手が起こった。 「橘さん…!すごい…すごいよ!!」 私も信じられなくて,橘さんの手を握るなり必死に訴えた。