私は橘さんの顔を見上げた。 「橘さん…」 見上げた橘さんの表情は思ったよりも穏やかで 私を優しく見つめてる。 「なぁに?」 「今…美咲さんの電話出るべきだよ…」 「え…?」 橘さんの大きな青い瞳がさらに開く。 「私は大丈夫。橘さんを…信じてるから…だから…」 ぎゅっと橘さんの手を握った。 「電話…出て?」 着信音は止まることなく流れ続ける。 静かなリビングに悲しく響いた。