我慢して、我慢して、我慢して。
必死に痛みに耐えることしかできなくて……。


―――とうとうあたしは、自分の命を絶とうと決めた。


12月22日。
この日丁度、両親は仕事でいない。
家に帰ってすぐ、近くの薬局に睡眠薬を買いに行った。
大量。
死ぬつもりだもん、お金なんて全額はたいた。

自分の部屋でそれを広げてみたら、
「怖い。」とか、「どうしよう。」とか、そういう感情なんかより、
「これでやっと楽になれる。」
という安堵の方が勝ってた。

とりあえず、最後になるであろう食事をたった1人で済ませ、
あたしは命を絶つ仕度を始めた。
コップに水を注ぎ、買った薬を1粒1粒空けていく。
胸が高鳴った。
心の準備ならずっと前からできてる。


(―――今だっ!!)


あたしはコップに手をかけた。