学校はすごく楽しい。
大好きな友達と騒いで、いろんな事で笑って――。
それでも家に帰れば結局、、、地獄に引き戻される。
あたしはいつしか、自分を傷つけるようになった。
そう、いわゆる……リストカット。
血が流れるたび気づけるの、あたしは死んでなんかない。
…地獄に落ちたわけじゃないんだ、、と。
痛みなんか無い。逆にソレは快楽。
何なのかもわからない何かを償っている気になれる。
流れる赤い雫の1滴1滴は、あたしが生きているという証。
秋の生暖かさが冬の冷たさに態度を変える頃、
あたしの家庭の崩壊は加速した。
毎日のように蹴られ、殴られ、見て分からないようにボコボコにされる。
リスカの回数も徐々に増え、楽しかったはずの学校でも…、
笑えなくなっていた―――。
