中学2年生、6月―――。


教卓に手を乗せ、やけに堂々とした見慣れない顔。
スラっとした線が細い体型に、今にも引き込まれそうな綺麗な瞳。

歳は22,3というところだろうか…。


「えー、新しく社会科を担当することになりました、田之倉政孝です。どうぞよろしく。」


それはあまりに突然で、あまりに凡庸な出逢い。

コレは偶然??
それとも必然??


あたしはただ、貴方があたしの前に現れた事を運命と信じる。