あと少しだけ。

ガチャリ



か、帰ってきた…………。

「哲!!!!どうしたの?!!」

「………せぇ…」

「なんかあったんじゃないかって……
私心配で…電話もで「うるせぇ!!!」

ビクッ

私はいきなり哲が声を張り上げたから
びっくりした。


う、うるせぇって…………。

「うるせぇんだよ、お前。
つーか邪魔くさい。ちょろちょろうぜえし。」

「━━━━━……っ!!!」


私は、貴方からのおめでとうの一言が
欲しくて…………

誕生日くらい、一緒に過ごしたくて……

だからずっと心配しながら待ってたのに………

なのに………

「………酷いよ……っ」

私は弾きだされたように走り出した。