ここから始まる

いいよ、今度春香が新台くんに絡まれて

も助けてあげないから。

なんて小さい復讐を誓いながら一条君の

後ろを歩く。

「なんでそんな後ろなの?」

不意に落ちる大好きな声。

「特に理由はないけど....」

そういうと急に引っ張られる手。

「じゃあ栞はこっち。」

手を繋がれ必然的に一条君の隣に立つ。

「手っ!!」