私は思わず彼の手を払ってしまった。

何やってるの私。

「ご、ごめ....」

謝ろうと思って顔を上げるとそこには

悲しそうに瞳を揺らす一条君がいた。

「俺なんかした?それとも触られるの

いやだった?」