ここから始まる

少ししてもう一度コートに戻っていく。

「なんかいわれた?」

すこし顔が赤くなっている春香にそう

問いかける。

「なんか応援してくれたら本気だすって

さ。」

「同じこと言われた。」

春香はそっかーといってコートに視線を

戻す。

「一緒に応援しよっか?」

春香は笑いながらそう提案する。

応援するの恥ずかしかったんだね。

「いーよ!」

滅多に見ることのできない春香の照れが

おにニヤニヤしながら私は承諾した。

またピッという合図で奏と元君たちの

試合が始まる。

やっぱり二人はパスを出すだけ。

もう!!

「やろ!春香!」

「うん!」