ここから始まる













「きれー.....」

俺たちは今お弁当を食べるために屋上に

きている。

さっきから栞は感嘆の声を漏らしてばか

りだ。よっぽど景色が綺麗なんだろう。

「食べよ。」

「うっうん。」

目の前に広げられる可愛らしい弁当。

そんなんで足りるのか?

そしてそこには俺の大好きな卵焼き。

「卵焼き....」

食べたいからなのか思わず声がもれる。

普段は購買の俺。だからめったに食べる

ことができないのだ。

「た、食べる?」

震えた手で卵焼きをつかもうとする栞。

震えてんじゃん。

「無理しなくていい。」

そっけねーなとは思った。でも本当に

不安になってきたんだ。

「無理って....」

戸惑ったように俺を見つめる。

「最近避けられてんのわかってる。

今も震えてるし。」