納得したように一人で頷く元。

こいつの彼女は栞の親友加賀春香。

物事ははっきりさせたがる性格で俺らに

媚びたりしないから結構お世話になって

いる。

最初の元の嫌われ具合からしたらまさか

この二人が付き合うとわな。

「栞ちゃん最近かわいくなったな。」

「元々。つか栞に近づくなよ。」

呆れたようにため息をついて腕を組んで

いる。

男の俺からみてもこいつはかっこいいと

思うが、なにぶんうざい。

「なんだよ。」

「お前そんなんじゃ栞ちゃんが告白され

たりとかしたらどーすんだよ。」

は?告白?

「不安。」

栞を極度に束縛するつもりはない。

向こうだって嫌だろうし。

「いつか取られそう。」

あまりに素直な俺にびっくりしたようで

口元を抑えて元は笑っている。

「骨抜きだな。」

こいつのこーゆうとこがうぜーんだよな



まぁ、今更だけど....。