ここから始まる

「ずっと一条君が栞の隣にいてくれる

から不安にならないんだよ。」

その言葉にはっとなる。そういえばそう

だ。いつも隣には一条君がいてくれて、

それが当たり前でなにも不安になること

はなかった。

「大事にされてんのよ。けど、今のはま

ずかったね。栞に突き放されて一条君が

不安になるんじゃない?」

私バカだ、これじゃ一条君の重荷になる

だけじゃんか。

「わ、私いってくる!!」

いってらーと手を振り私を見送ってくれ

る二人。

今まで数え切れないくらいヤキモチやい

たんだよ。

ほんとは振られた時のことなんて考えて

なかった。

いつだって隣にいてくれることが普通だ

ったから。

でもそれじゃダメだ。

入り口でなかよさそうに話す一条君と

女の子の姿が目に入る。