元々人気は凄かったけど、私を庇った

あの一件から益々人気は上がる一方。

私という彼女がいるにもかかわらず告白

が止まることはない。

そもそも私が彼女としてみんなに認識

されているかどうかもあまり当てにはな

らないのだけど。

「ちょっと栞!また一条君囲まれてるよ

!ほっといていいの?」

「まぁ、別に。」

はぁ、とため息をつくのは私の一番大切

な親友の春香。