一条君に連れて来られたのはやっぱり

あの図書室。

「あ、あの。」

思わず声をかける。

「あんなことしてごめん。」

まだ何も言ってないのに私に謝る一条君



「栞には市川がいるのに。」

ん?

どゆこと?

「え、なんで市川君?」

私の頭にどんどん増えていくハテナ。

「は、だって付き合ってんだろ?」

え。

「いやいやいや。どうしてそうなるの!

?」

私は全部話した。告白されたこと。

それを断ったこと。

全部聞いた後一条君はまじかー!といっ

て座り込んでしまった。

「一条君も、勘違いしてんじゃん!私は

一回も付き合ってるなんて言ってない。