ここから始まる


「栞かわい。」

最後にリップ音を残して離れる一条君の

唇。

一条君が腰を支えてくれている。

「つーわけで、俺は栞のものだから。

次つまんねー噂流したらその噂ごとお前

ら消すから。」

と、なんとも物騒なセリフとともにあの

極上の笑顔を振りまいた。