ここから始まる

いつもこの場所は薫ちゃんの場所で.....

はっ!!!

「薫ちゃんとの結婚!!」

急に思い出し思いっきり顔を上げる。

「今度はなに...」

呆れた顔で私を見下ろす彼。

そんな姿もかっこいい!とかそんなん

じゃなくて!

「か、薫ちゃんと結婚するんでしょ?

じゃあ私なんか抱きしめちゃだめ。」

最後のほうは自分でも言うのが辛くなっ

て声が小さくなってしまった。

「あー...」

言いにくそうに声をにごす。

やっぱ本当なのかな?

やっぱり離れようと再び身をよじる。

それでも一向に離れようとしない一条君