ここから始まる

どきっ

久しぶりに見る一条君の笑顔。

じゃなくて!!

いつまで抱きしめられてるの!?

「は、はなしてっ!」

体をよじって精一杯抵抗してみるものの

男の子の力にかなうわけもなく、さらに

強い力で抱きしめられる。

一条君の制服の香りに犯されそう。

頭がクラクラする。

「はなしてほしい?」

耳元で囁かれる低く甘い声。

「いじわるっ......」