ここから始まる

「大丈夫?」

と私の頭をなでてくれる。

そんな元君にまで威嚇するような目を

向ける一条君。

「栞にさわんな。」

そんな言葉に不謹慎ながら頬が染まる。

「はいはい、そんなことよりさー。

おもしろいものが撮れて。」

元君がみんなに見せたのは自分で教科書

を切り刻み、黒板に文字をかいている

薫ちゃんの姿だった。

「なっ!!!」

困惑の色を隠せない薫ちゃんとクラスメ

イトたち。

「薫ちゃん嘘だったの!?」

「なにそれ!」