ここから始まる

一条君はひどくびっくりしたように

後ろを見ると黒板に目線を向けた。

そこにはでかでかと書かれたあの文字。

消すのわすれてたな。

これで完全に軽蔑された。

「栞が誰をいじめたの?」

静まり返った教室に響く一条君の声。

なんの感情もこもっていないような声

からは何を考えているのかわからなかっ

た。

一条君のそばに立っていた女の子が顔を

赤らめながら伝える。