ここから始まる

「これから先お前の気持ちに応えてやれ

ることはない。何があってもだ。」

薫に上着をかけ静かに話す。

「昔のことなら本当に感謝してる。

けどやっぱり薫のことは幼馴染以上には

思えないんだ。」

悔しそうに唇をかんで下に俯くと薫は

震える声できいてきた。

「栞ちゃんの何がいいの?

あの子より私の方が奏のことわかってる

のに!!」