ここから始まる

「私の両親ったらもう結婚させる気

満々なんだー。ね?だからさ、シよ?」

おもむろに服を脱ぎだす薫。

ふざけんな。

「その結婚は、薫の親が親父の会社を

狙って勝手に言ってることだろ!?」

昔から縁談の話はでていた。

でもその度に俺の親も俺自身も断って

きたはずだ。

それを栞にきかれるなんて。

「奏が好きだから関係ないよ。」

俺の上に跨る薫はもう上半身に何も

まとっていなかった。