ここから始まる

執事の後ろからひょっこり顔をだく薫。

「奏が暇してると思ってきちゃった!」

「そう。」

素っ気ない返事になってしまっただろう

か。

でもそれぐらい今隣にいて欲しいのは

栞だった。

「お前友達とかといなくていーの?」