ここから始まる

市川君との時間はあっという間に過ぎて

しまった。

なにより退屈なんかしなかった。

ご飯を食べて色んなお店や服屋さんを

回って。

私の趣味に走っても嫌な顔を一つもみせ

ずついてきてくれた。

「なんか、私ばっかごめんね。」

「いや?楽しかったで!」

今だってずっと私の手を握って笑って

くれている。