ここから始まる

悲しそうな顔をして俺を見上げる栞。

そんな顔で見るなよ、また期待するじゃ

ねーか。

「ありがと、奏。」

腕の中きら聞こえる薫の声。

なんでここにいるのは栞じゃねーんだよ



薫を見ると手から血がでている。

きっとさっきのやつだ。

「これは栞ちゃんが....」

わざとらしく栞を悪くしようとする。

あれは事故だろ。

「ご、ごめんなさっ...!」

栞は絆創膏だけを渡して走っていく。

「しおっ....!!」

呼び止めようとする俺を邪魔する薫。

「なんであの子の心配するの!?

私怪我してるんだよ!!?」

「いー加減にしろ!!」

滅多に声を荒げることのない俺にびっく

りしたのかビクリと肩を揺らす薫。

「いつまでも薫の面倒見れるわけじゃな

い。」