ここから始まる

目の前を見ると栞に何か言って図書室を

でてくる市川。

入り口に立ち尽くす俺をみて、びっくり

したようだ。

だがすぐに余裕な笑顔を見せた。

その行動に怒りがつもっていく。

「おまえっ!!」

「俺、栞ちゃんのこと全力でもらいに行

くわ。お前はあの幼馴染と仲良くやりー

や。」

俺は思わず市川の胸倉をつかむ。

「なんや?キスしたこと怒ってるんか。

栞ちゃんは別にお前と付き合ってるわけ

やないやろ?口出しすんなや。」

当たり前のことを言われ言葉に詰まる。