ここから始まる

今でも鮮明に残っている一条君の感覚。

ねえ、薫ちゃんみたいな大切な人がいる

のにどうしてキスなんかしたの?

どうして私だけ呼び捨てだったの?

どうして優しくしてくれたの?

期待なんか持ちたくない。

けど余りにも幸せ過ぎる思い出が私を

埋め尽くす。

「ふっうぅっ...」

とどめなく流れ出す涙。