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「相変わらずすごい仲良い。」

そっとそんな言葉を吐く。

目の前には一条君の制服の裾をもって

話す薫ちゃんの姿。

あんな可愛い子にあんなことされたら

いくら一条君でも好きになるよね。

あんなに優しく接するの薫ちゃんだけだ

もん。