ここから始まる

俺は栞の頭をなで続ける市川の手をおも

わずつかんだ。

栞はいつも俺の気持ちを揺さぶる。

余裕がなくなってしまう。

いまだって市川に対してすっげー嫉妬

してるし。

栞にさわんじゃねーよ。

「どうしたの?大丈夫?」

耳を震わす愛しい声。