もう時刻は18時。彼との時間ももうすぐ

終わってしまう。それだけでこんなにも

悲しいなんて。この気持ちは何?

私は一体どうしちゃったの。





「俺と話したいの?」

耳元で震える静かな声。

あまりにもびっくりして反射的に後ろを

向いてしまう。

「い、一条君。起きたんだ。」

突然の事に胸がなる。

彼は一つあくびをしてからまた私に

問いかけた。

「栞は俺のことが知りたい?」