きっと二人は両想いなんだろう。

胸がチクっと痛む。

「あ、お昼一緒に食べていい?」

私の気持ちとは正反対に響く薫ちゃんの

明るい声。

お弁当の時間だけが唯一の時間だった。

けど、欲張ったらダメだ。

私は只のクラスメイト。

「いいよ、一緒に食おう。」

いつもより数倍優しい彼の声。