「ね、奏?栞ちゃんかわいいね。」

そういって薫ちゃんは一条君の腕を

掴む。そんな薫ちゃんを大事そうに

見つめる一条君。

奏と呼び捨てにされた名前。

一番に呼ばれるのは薫ちゃんの名前。

君の隣はあのこの場所なんだって嫌でも

思わされる光景だ。