「栞ちゃーん!!!」

お弁当を食べるお昼休み。

とてつもなく大きい声が教室を揺らす。

「げっ、またきたのね、あいつ。」

隣で悪態をつく春香。

「お弁当一緒に食べへん??」

そう、あの一件があってから市川君は

毎時間と言っていいほど私のクラスに

くる。