ここから始まる

なにもかえってこない。

心配になって頭を上げる。

そこにはとても、優しい顔をした一条君

。思わず言葉に詰まる。

周りの女の子たちまで頬を赤く染める。

「俺こそ、ごめん。焦りすぎた。」

「焦り?」

何でもないといって私の頭をぐしゃぐし

ゃにする。