さよなら、なんて言わないで。






次第に握る拳に力が入っていた。



でも、その拳は彼女の一言で力が抜けた。




『...今までありがとう。....ばいばい。』



そう言って彼女は俺の前から遠ざかっていく。




足はすくんで、声もかけられず、



『.......だせぇな...俺。』



そんな言葉と共に渇いた笑いが漏れた。