救急車が着いた。
空ちゃんは担架に乗っている。
俺は慌てて駆け寄った。
今の状態では呼吸は落ち着いている。
「この状態ならひとまず安心かな。」
部屋まで運んで寝かせてあげて
と言おうとした。
でも、できなかった。
時雨が付き添いで乗っていた。
多分……じゃないや。
絶対に時雨は何も知らない。
だから空ちゃんがここで生活してることは言えない。
「取りあえず空いてる個室にお願いします」
それだけを救急隊員の方々に伝えて時雨に話しかけた。
「なんでここに時雨がいるんだ?」
「雪斗!?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…