『時雨へ』
いつかは告白してくれて、ありがとう。
返事もしないで、みんなの空気を悪くしちゃってごめんね。
返事はね、『私も好きです』だったの。
あの時は逃げてごめん。
告白、とても嬉しかった。
でもね、時雨の思ってる「一生」と
実際に私が生きれる「一生」とは
合うことは、ないの。
時雨の「一生」は、死ぬまでまだまだ長い「一生」
私の「一生」は、新年を迎えられるかわからないくらい短い「一生」
私、余命もあったし。
ごめんね。
時雨の想いに応えてしまったら、時雨を一人残すことになると思ったの。
ごめん、よくわからないでしょ?
私も何言ってるか、よくわかんないの(笑)
一番最初、声をかけてくれて、ありがとう。
晴と氷哉と、繋いでくれて、ありがとう。
過去を教えてくれて、聞いてくれて、ありがとう。
告白してくれて、ありがとう。
……出会ってくれて、ありがとう。
みんなと出会ってからの、数カ月が、私にとって、一番の思い出です。
まだまだ言いたいことはあるけれど、大体言いたいことは言えた、かな?
大好き、だったよ。
幸せ、にね?
「ばいばい」