空がいない現実を受け入れることができないでいた俺らが、現実を受け入れるしかなくなったのは、12月中旬頃だった。


朝から雨が降っていた日に、雪斗から呼び出された。


保護者の雪斗が遺品整理?をしたらしい。


空の荷物から、手紙が見つかった。


手紙は、3通あった。


『時雨へ』

『雪斗先生へ』

『みんなへ』


………なんで俺と雪斗は個人であるんだろう?


俺らは、空の部屋で手紙を読んだ。


俺はもちろん、自分宛ての『時雨へ』


雪斗も、自分宛ての『雪斗先生へ』


晴と氷哉は、『みんなへ』